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- 受任事件一覧
過去に取り扱った医療過誤事件(介護事件を含む)の概要及び結果
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- 番号
- 年度
- 医療機関
- 患者
- 疾患名
- 手続き
- 医療過誤の内容
- 結果
- 331
- H29
- 民間病院
- 男
- 膀胱癌
- 証拠保全
- 平成25年5月血尿を主訴に受診。平成28年1月までの経過観察中には細胞診陰性、超音波検査でも腫瘍指摘なし。同年11月の超音波検査で膀胱癌発見。
- 過失なし終了
- 332
- H20
- 公的病院
- 女
- 胎児仮死で遷延性意識障害
- 提訴
- 胎児心拍数図上一過性徐脈、遅発一過性徐脈、遷延性徐脈頻発し基線細変動の減少も認められたが助産婦は医師に報告せず、その後医師が診察するも直ちに帝王切開を行わなかった。
- 係属中
- 333
- H29
- 診療所
- 女
- 新生児の低血糖症
- 調査
- 分娩3日目に児が昏睡状態となり搬送先病院で低血糖症と診断される。痙攣、吸啜不良、傾眠などの新生児低血糖を疑わせる症状がありながら血糖値の測定を怠った。
- 児の発育不全が認められるまで保留
- 334
- H29
- 公的病院
- 男
- 腱板損傷
- 調査
- MRIで腱板損傷を見落とし早期手術を怠ったため後に手術を繰り返すも治癒しなかった。
- 過失なし終了
- 335
- H29
- 民間病院
- 男・死亡
- 腎不全
- 提訴
- 慢性腎不全で入院し透析導入。東日本大震災による被害で透析不能となるが透析可能な医療機関に移送しなかった。
- 係属中
- 336
- H29
- 民間病院
- 女
- 肺癌
- 提訴
- 6ヶ月前の胸部X線検査で腫瘤を指摘できるのに見逃し、発見時は既に4期で死亡。
- 係属中
- 337
- H29
- 公的病院
- 女・死亡
- 胃軸捻転症・胃拡張
- 交渉
- 腹部の激痛と嘔吐で受診し,胃軸捻転症と診断され入院。手術を予定するも手術前に症状悪化。CTで胃軸捻転症による急性胃拡張所見認められたが適切な治療がなされず、翌日急変して死
- 示談成立
- 338
- H29
- 公的病院
- 女
- IgA腎症・慢性腎不全
- 交渉
- 1996年にIgA腎症と診断されるもIgA腎症が長期的には慢性腎不全を来す疾患であることの説明がなく、その後2015年まで減塩・低タンパクなどの食事療法が一切行われず,運動制限もなく、理由もなく2007年2月から2009年11月までロサルタンを休薬した過失。
- 提訴せず終了
- 339
- H29
- 診療所
- 女
- 皮膚壊死
- 交渉
- 腹部脂肪吸引術であるベイザーリポを受けたところ、局所皮膚壊死と腹部皮下の広い範囲で膿が貯留し蜂窩織炎も合併。
- 和解成立
- 340
- H29
- 特別養護老人ホーム
- 女
- 左上腕骨頚部及び左大腿骨転子部を骨折
- 交渉
- 特別養護老人ホーム入所中に転倒し、左上腕骨頚部及び左大腿骨転子部を骨折。観血的整復固定術がなされるも、入院中肺炎を繰り返し2ヶ月後に死亡。
- 示談成立
- 341
- H29
- 総合病院
- 女
- 全身性エリテマトーデス
- ADR
- 昭和61年発熱で入院。全身性エリテマトーデスと診断され以後プレドニン持続投与。平成28年に初めて全身性エリテマトーデスの診断基準を満たしていないことを知らされ転院。プレドニンの中断は不可の状態。
- 示談成立
- 342
- H29
- 診療所
- 女・死亡
- 出血性ショック・羊水塞栓の疑い
- 提訴
- 分娩後子宮内反発症、大量出血後に循環動態不安定が持続し、その後心肺停止。高次医療機関に搬送するも蘇生せず。剖検で心肺虚脱型羊水塞栓症発症が疑われている。
- 係属中
- 343
- H29
- 介護福祉施設
- 男・死亡
- 遅発性脳内出血
- 裁判(被告側)
- ショートステイ中ベッドから降りて転倒し頭部打撲。病院に移送するも遅発性脳内出血で死亡。施設では全ベッドに起き上がり動作を感知するベッドセンサーを設置しているがこの時は作動しなかった。これは装置の限界であり結果回避義務は尽くしているので過失なし。
- 係属中
- 344
- H30
- 公的病院
- 男・死亡
- イレウス・腸管穿孔
- 交渉
- 薬剤性過敏症症候群で皮膚科入院中イレウス発症、保存的に治療されるもイレウスチューブ挿入直後に心肺停止。
- 交渉中
- 345
- H30
- 公的病院
- 女
- 子宮筋腫摘出・大腸穿孔・腹膜炎・敗血症
- 提訴
- 子宮筋腫摘出術の翌日夕方から激しい腹痛、担当医不在で検査行われず深夜に血液検査で大腸穿孔疑われ救急救命センターに搬送。CTで大腸穿孔と診断、腹膜炎から敗血症となる。
- 係属中
- 346
- H30
- 総合病院
- 女・死亡
- 大動脈弁膜症・狭心症
- 証拠保全
- 冠動脈バイパス手術における手技を誤った結果,心筋梗塞を生じさせ,死亡させた事案。
- 調査中
- 347
- H30
- 介護施設
- 男
- 大腿骨頚基部骨折
- 提訴
- デイサービスを利用者の,相手方施設における入浴時の事故。施設職員は,利用者に対し,浴槽から上がる際には施設職員に声がけするよう説明すべきところ,何らの説明もなく職員がその場を離れたため,浴槽から上がる際に転倒し骨折した事案。
- 提訴準備中
- 348
- H30
- 総合病院
- 男
- 脳動静脈奇形
- 交渉
- 十分なインフォームドコンセントを経ずにカテーテルによる塞栓療法を実施したところ,血管を損傷させ,左半身麻痺の後遺症が残った事案。
- 交渉中
- 349
- H30
- 公的病院
- 男
- 下肢動脈塞栓症
- 提訴
- 患者には心房細動の既往があり,抗凝固薬を服用していた。相手方病院入院後,担当医が服薬を中断させたことにより下肢動脈塞栓症を発症し,左下肢切断となった事案。
- 提訴準備中
- 350
- H30
- 介護施設
- 女
- 歯牙欠損
- 提訴
- ショートステイ利用中,施設が十分な口腔ケアを怠った結果,わずか5ヶ月で5本もの歯牙が破折した事案。
- 提訴準備中
- 351
- H30
- 総合病院
- 女・死亡
- 急性骨髄性白血病
- 交渉
- 臍帯血移植後,GVHDを発症。下痢,発汗等脱水を示唆する所見が認められたにもかかわらず。輸液管理を怠ったことにより死亡した事案。
- 交渉中
- 352
- H30
- 歯科医院
- 男
- 抜歯後の感染症
- 交渉
- 親知らずの抜歯をしたところ,感染症と診断され抗菌薬と鎮痛薬を服薬していたが,症状改善せず疼痛や全身状態不良,気道閉塞を認め総合病院に入院。気道閉塞に対する処置として下顎部を切開し,これにより線状痕が残った事案。
- 交渉中
- 353
- H31
- 診療所
- 女
- 外傷性血胸・圧迫性無気肺
- 交渉
- 自宅で転倒し,血胸となったが,相手方病院ではこれに気づかずドレナージが遅れたため,肺へのダメージが大きく圧迫性無気肺となった事案。
- 交渉中
- 354
- H30
- 公立学校等
- 女
- 脊椎側弯症
- 提訴
- 小学校入学後から学校の健康診断において脊椎側弯症を見落とされてきたことにより,彎曲が進行し,現在は腰痛等の症状も認められる。
- 提訴準備中
- 355
- H31
- 介護施設
- 女
- 網膜剥離
- 交渉
- 患者が右眼の異変が継続していることを訴えたにもかかわらず,内科の協力医に診察させるのみで眼科の受診が遅れた結果,網膜剥離により右眼を失明した事案。
- 交渉中
- 356
- H31
- 診療所
- 男
- 緑内障
- ADR
- 従前より緑内障のため点眼薬による眼圧コントロールを行っていたところ,眼圧上昇時に適切な点眼薬の増加または手術可能な病院へ転送すべき義務を怠った結果,視野欠損等の障害が残った事案。
- 係属中
- 357
- H31
- 総合病院
- 男
- 髄膜炎
- 調査
- 髄膜炎の所見が認められたにも関わらず,これに対するエンピリック治療が遅れ,水頭症及びくも膜下出血を合併し,脳死となった事案。
- 調査中
- 358
- H31
- 総合病院
- 女
- 脳梗塞
- 調査
- 患者が手足の麻痺を自覚し訴えるも,ただちにCT検査を行わず,また脳梗塞の治療が可能な医療機関への転送も怠った結果,右上肢麻痺等の障害が残った事案。
- 調査中
- 359
- H31
- 総合病院
- 男・死亡
- 糖尿病
- 証拠保全
- 前医から十分な診療情報提供がなく,後医は患者が糖尿病であることを知らずに,糖尿病に対する治療を一切しなかった結果死亡した事案。
- 調査中
- 360
- H31
- 総合病院
- 男・死亡
- 腹腔内出血
- 証拠保全
- 肝生検を実施後,患者が不快感等を訴えていたにもかかわらずこれを放置し,止血措置が遅れた結果,腹腔内出血により死亡した事案。
- 調査中
- 361
- H31
- 診療所
- 女・死亡
- 低酸素脳症
- 証拠保全
- 帝王切開時の全身麻酔の際,挿管チューブの挿管に失敗した上,挿管困難なケースを想定した準備も怠った結果,母体が死亡した事案
- 調査中
- 362
- H31
- 公的病院
- 女・死亡
- 呼吸不全
- 調査
- 相手方病院入院前から患者は喀痰の吸引を受けており,痰詰まりによる窒息死の危険があった。そのため心電図モニターを設置すべきところ,これを怠り呼吸不全によって死亡した事案。
- 調査中
- 363
- H31
- 診療所
- 男・死亡
- 中毒性表皮壊死症
- 調査
- アルコール依存症の治療目的で処方された薬により,全身に薬疹が認められたにも関わらず適切な処置が為されなかった結果,中毒性表皮壊死症により死亡した事案。
- 調査中
注:公的病院には独立行政法人、旧国立病院、旧国立大学病院、自治体の設置する病院、日赤が含まれています。民間総合病院とは当該地域で基幹的な病院のことです。
勝訴的和解(示談)とは、具体的事案に即して妥当な解決ができたと思われる事案を意味します。中間的和解(示談)とは、必ずしも満足のいくものではないものの意味のある解決ができたと思われる事案を意味します。敗訴的和解(示談)とは、敗訴を避けるためにやむを得ず不本意な解決をせざるを得なかった事案を意味します。単に和解成立、示談成立とあるのは、和解内容・示談内容について非公表とする合意があるため解決水準を示していないものです。係属中とは訴訟中の意味です。